仕事から帰ってくる。
鞄を置いて、椅子に座る。
テレビをつける。
いつもの夜。
今日も一日、終わった。
大きな問題はなかった。
仕事も無事に終わった。
それなのに、ふと時計を見ると、
「あと何年、こうして働くのだろう」
そんなことを考える夜があります。
若い頃は、定年なんてずっと先の話でした。
目の前の仕事を覚える。
少しずつ責任が増える。
忙しい毎日を過ごしているうちに、時間は過ぎていきました。
そして、気がつけば50代。
定年という言葉が、少し現実的なものになっています。
「あと何年働くのだろう」
そう考えると、いろいろなことが気になってきます。
今の仕事を続けられるだろうか。
体力は大丈夫だろうか。
定年後はどうやって生活するのだろう。
仕事がなくなったら、毎日何をして過ごすのだろう。
定年というゴールが近づいたからこそ、見えてくる不安もあるのだと思います。
夜、布団に入ってから、
「来年も同じ仕事をしているのかな」
「5年後はどうしているだろう」
そんなことを考えていると、急に時間の長さが気になってくることがあります。
毎日は長いのに、振り返ると一年はあっという間。
50代になると、その時間の流れを以前より強く感じることもあります。
でも、ふと思えば、ここまで長い時間を働いてきました。
朝起きて、会社へ行く。
仕事をする。
疲れて帰る。
また次の日に会社へ行く。
忙しい時期もあったでしょう。
思い通りにならない日もあったでしょう。
それでも、次の日にはまた仕事へ行った。
そう考えると、
「これからどうしよう」
と不安になる前に、
「ここまでよくやってきたな」
と、自分に言ってもいいのだと思います。
定年が近づくと、「これからのことを決めなければ」と焦ることがあります。
でも、今すべてを決めなくてもいい。
数年後には、仕事も生活も考え方も変わっているかもしれません。
だから、
「定年までどうするか」
を一度に考えるのではなく、
「今日は今日の仕事を終える」
「明日は明日のことを考える」
くらいでもいいのではないでしょうか。
定年までの時間を考えると長く感じます。
でも、実際に過ごすのは「10年」という大きな時間ではなく、今日という一日です。
朝起きて、仕事へ行く。
仕事が終わったら家に帰る。
夕食を食べる。
少し好きなことをする。
そして眠る。
そんな一日を、また一日と積み重ねていく。
定年というゴールが見えてきたからといって、そこまで全力で走り続けなくてもいい。
少し速度を落としてもいい。
疲れたら、少し休んでもいい。
「あと何年働くのだろう」と不安になった夜は、
「今日はよくやった」
と、自分に言ってあげてもいいのかもしれません。
そして明日は、また明日の一日を過ごしていけばいい。
それだけでも、十分なのだと思います。
「定年まで働けるだろうか」と不安を感じても、今すぐ答えを出す必要はありません。
今の働き方や健康、収入、定年後の生活について一つずつ整理していくことで、これからの働き方が少し見えてくることがあります。
定年まで働くことへの不安を整理しながら、今からできる準備について具体的に考えてみたい方は、こちらの記事をご覧ください。
