今日は少し歩いてみよう。
そう思って、仕事帰りにいつもより一駅手前で降りた。
夕方の風は思ったより気持ちよくて、ゆっくり歩くだけでも少し気分が軽くなる。
「運動すると眠れる。」
そんな話を聞いていたから、今日は少し期待していた。
これでぐっすり眠れるかもしれない。
そんな気持ちで布団に入る。
でも、その夜もなかなか眠れなかった。
時計を見る。
もう一度目を閉じる。
それでも眠れない。
「せっかく歩いたのに。」
そんな言葉が頭に浮かんだ。
もしかしたら、運動の仕方が悪かったのだろうか。
歩く時間が短かったのかな。
もっと頑張らなければいけないのかな。
そんなふうに考え始めると、眠れないことより、自分を責める気持ちのほうが大きくなっていった。
でも、少し時間がたって思った。
睡眠は、そんなに単純なものではない。
仕事で疲れた日もある。
考え事が多い日もある。
気温が高い日もあれば、夜中に目が覚める日もある。
運動をしたからといって、毎日同じように眠れるわけではないのだろう。
それからは、運動を「眠るため」だけに考えないようになった。
歩いて気持ちが少し軽くなる日もある。
季節の景色に気づく日もある。
体を動かしたことで、「今日は少し頑張ったな」と思える日もある。
それだけでも十分なのかもしれない。
今では、
「今日は歩いたから絶対眠れる。」
ではなく、
「今日は気持ちよく歩けた。」
そう思うようになった。
眠れる日もある。
眠れない日もある。
でも、歩く習慣だけは少しずつ続いている。
50代になると、何かを始めてもすぐに変化が見えるとは限らない。
だからこそ、
結果だけを求めるより、
今日も続けられたことを大切にしたいと思うようになった。
眠れない夜があってもいい。
歩けなかった日があってもいい。
無理をして続けるより、自分のペースで続けられることのほうが、暮らしには合っている気がする。
今日の一歩も。
眠れなかった夜も。
どちらも今の自分の暮らしの一部なのだと思う。
運動と睡眠の関係について、もう少し詳しく知りたい方へ。
ウォーキングやストレッチなど、50代が無理なく続けられる運動習慣と睡眠の関係について整理した記事も書いています。
