一日が終わり、静かな部屋に帰ってくる。
ネクタイをゆるめ、ソファに腰を下ろす。
今日も大きな失敗はなかった。
頼まれた仕事も終えた。
困っている人がいれば手を貸し、予定どおり一日を終えた。
それなのに、どこか心が晴れません。
「自分は、ちゃんと評価されているのだろうか」
そんな思いが頭をよぎることがあります。
若い頃は、頑張れば頑張るほど認められているような気がしていました。
新しい仕事を任される。
昇進する。
「よくやった」と声をかけてもらう。
そんな一つひとつが、自分の努力を支えてくれていたのかもしれません。
でも、50代になった今は少し違います。
仕事はできるようになった。
経験も積んだ。
だからこそ、大きく褒められることも少なくなりました。
当たり前に仕事をこなすことが、当たり前になっていく。
それは決して悪いことではありません。
けれど、ときどき寂しさを感じることがあります。
「頑張っているのに、誰も気づいていない」
そんな気持ちになる日もあります。
さらに、職場では若い世代が活躍する場面も増えてきます。
新しい企画を任される人。
期待をかけられている人。
その姿を見るたびに、
「昔は自分も、ああだったな」
と思うことがあります。
期待されなくなったわけではない。
そう頭では分かっていても、
「もう自分は必要とされていないのではないか」
そんな気持ちになることもあります。
でも、ある日ふと気づきました。
後輩が仕事の相談に来てくれた日でした。
「○○さんに聞けば安心なので」
そう言って笑ってくれた一言が、心に残りました。
評価表には書かれないこと。
昇進にもつながらないこと。
それでも、自分が積み重ねてきた時間は、誰かの安心につながっていたのです。
仕事には、数字で見える評価があります。
でも、それだけでは測れないものもあります。
困った時に頼られること。
安心して仕事を任せてもらえること。
職場が落ち着いて回ること。
そうしたものも、長く働いてきたからこそ生まれる価値なのかもしれません。
もちろん、評価されたい気持ちがなくなるわけではありません。
頑張ったことを認めてもらえたら、やはりうれしいものです。
それは自然な気持ちです。
だから、評価されないと感じて落ち込む日があってもいい。
ただ、その日だけで自分の価値まで決めなくてもいいのだと思います。
50代になると、働く意味は少しずつ変わっていきます。
誰かより前に出ることではなく、
自分らしく仕事を続けること。
周りを支えること。
安心して一日を終えられること。
そんな働き方にも、大きな価値があります。
もし最近、「仕事で評価されない」と感じているなら、
これまで積み重ねてきた時間を思い出してみてください。
目立たなくても、
言葉にされなくても、
あなたが続けてきた仕事は、きっと誰かの支えになっています。
それは評価表には残らなくても、
長く働いてきた人だけが積み重ねられる、大切な価値なのだと思います。
「評価されない」と感じる気持ちには、理由があるのかもしれません。
会社の評価と自分の価値を分けて考える視点や、50代からの新しい働き方について詳しく知りたい方は
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