いつもの道を歩いていた。
見慣れたコンビニ。
いつもの交差点。
何度も通った駅までの道。
特別な景色ではない。
でも、ふと考えた。
「この街に、あと何年住むんだろう」
50代になってから、そんなことを考えるようになった。
若い頃は、住む場所について深く考えたことなんてなかった。
仕事があれば、その近く。
家賃が払えれば、それでいい。
便利なら、それでいい。
そんな感じだったと思う。
でも50代になると、少しだけ時間の見え方が変わってくる。
10年後。
20年後。
今と同じように、この道を歩いているだろうか。
そんなことを考える。
もちろん、引っ越したいわけではない。
今の暮らしに大きな不満があるわけでもない。
むしろ、慣れた場所は楽だ。
どこに何があるのか分かっている。
スーパーの場所も、病院の場所も、駅までの道も知っている。
長く住んできた街には、そういう安心感がある。
それでも、ときどき違う場所で暮らしてみたいと思うことがある。
海の近く。
少し静かな街。
自転車で走ると気持ちのいい場所。
朝、窓を開けたときに、今とは違う景色が見える場所。
そんなことを想像する。
でも、想像するだけだ。
実際に引っ越すとなると、いろいろ考える。
仕事はどうする。
家賃はどうする。
今までの人間関係はどうする。
病院や買い物は大丈夫か。
考えているうちに、
「まあ、今のままでいいか」
となる。
たぶん、それでいいのだと思う。
住む場所を変えなくても、暮らし方は少し変えられる。
いつもの道を一本外れてみる。
知らない店に入ってみる。
休日に、今まで行かなかった街へ行ってみる。
それだけでも、「自分の暮らしている場所」を少し違った角度から見ることができる。
50代。
これから先、どこで暮らすのかはまだ分からない。
今の街にいるかもしれない。
どこか別の場所へ行くかもしれない。
たぶん、今決めなくてもいい。
ただ、ときどき考えてみる。
「自分は、これからどんな場所で暮らしたいんだろう」
その問いを持っているだけで、いつもの街が少し違って見えることがある。
今日も、いつもの道を歩く。
見慣れた景色。
いつもの駅。
たぶん明日も同じ道を歩く。
でも、いつか違う景色を歩いている自分もいるのかもしれない。
そんなことを、少しだけ想像してみる。
それくらいの余白があってもいい。
50代の暮らしは、まだ終着点ではないのだから。
住む場所について考えていると、「じゃあ実際に、これからどんな場所を選んだらいいんだろう」と、もう少し具体的に考えてみたくなることがあります。
駅からの距離や買い物の便利さ、静かな環境、仕事を辞めた後の暮らしなど、50代だからこそ気になってくることもあります。
これからの住む場所について、考えておきたいポイントを5つに整理した記事も書いています。
▶ 50代一人暮らし、これからどこに住む?住む場所を考える5つの視点
今すぐ引っ越す予定がなくても、「これからどんな場所で暮らしたいか」を考えるきっかけとして、よかったら読んでみてください。
