──海と祈りの道、“日本人の原風景が残る県”を走るサイクリング──
🚴♂️ 三重を走る、未来からの旅人たち
2125年。
ロードバイク型タイムマシン「タイムサイクル」で旅を続けるレックとビアンは、岐阜県を後にして三重県へ入った。
山並みが少しずつ遠ざかる。
代わりに潮の香りが近づいてくる。
「海の匂いがするな」
レックが風を吸い込んだ。
「塩分濃度の上昇を検知しました」
「今日はそういうのじゃなくてな」
ビアンは少し考える。
「海が近いと感じます」
「それだ」
二人は伊勢方面へ向かった。
⛩️ 伊勢神宮と“静かな祈り”
最初に訪れたのは伊勢神宮。
森に囲まれた参道をゆっくり進む。
「空気が違うな」
レックが小さく言った。
大木が並ぶ。
鳥の声が聞こえる。
観光地でありながら、不思議と静かだった。
「千年以上にわたり信仰を集めてきた場所です」
ビアンが説明する。
「説明されなくても分かる気がするな」
それほどまでに、そこには特別な空気が流れていた。
🌊 二見浦と“海の向こう”
海沿いへ出る。
波の音が近づく。
夫婦岩が見えてきた。
「これが有名な岩か」
レックが足を止める。
青い海。
白い波。
遠くまで続く水平線。
「日の出の名所としても知られています」
ビアンが言う。
「昔の人もこの海を見てたんだろうな」
時間は流れても、海は変わらない。
そんな気がした。
🦞 鳥羽と“海が育てる町”
さらに南へ。
鳥羽の港町へ入る。
漁船が並び、海の気配が濃くなる。
「いいな、この雰囲気」
レックが笑う。
港には人の暮らしがあった。
観光だけではない。
海とともに生きる日常が見える。
「海洋資源との関係が深い地域です」
「今日は結構硬いな」
「海とともに暮らす町です」
「それなら満点だ」
🌉 志摩と“リアス海岸の絶景”
海岸線を走る。
入り組んだ湾が次々と現れる。
展望台から見下ろす景色は圧巻だった。
「地図みたいだな」
レックがつぶやく。
島々が浮かぶ。
海が輝く。
風が吹き抜ける。
「複雑な海岸地形です」
「そこはもうそのままでいいぞ」
二人はしばらく景色を眺め続けた。
🍜 伊勢うどんと“やさしい味”
昼食の時間。
運ばれてきたのは伊勢うどんだった。
レックは少し驚く。
「太いな」
一口食べる。
「柔らかい」
さらに一口。
「なんか落ち着くな」
ビアンが記録する。
「表情変化を確認」
「うまい時はそうなる」
「満足度、高」
「正解」
食べ終わる頃には、すっかり気に入っていた。
🌅 熊野古道と“歩くための道”
旅の終盤。
熊野方面へ向かう。
古くから続く熊野古道の一部を歩いてみる。
石畳。
森。
木漏れ日。
静寂。
「自転車降りて正解だな」
レックが言う。
ここは急ぐ場所ではない。
歩いてこそ感じられる空気がある。
「目的地より過程を重視する道です」
ビアンが言った。
「旅そのものだな」
二人はゆっくりと森を進んだ。
🚴♂️ 次は滋賀へ
海が少しずつ遠ざかる。
次に向かうのは滋賀県。
大きな湖が待っている。
「今度は海じゃなくて湖か」
レックが笑う。
「日本最大の湖です」
「また景色が変わりそうだな」
タイムサイクルは北へ向かった。
✍️ 三重編・エンディング
伊勢神宮の森。
二見浦の海。
鳥羽の港。
志摩の絶景。
熊野古道の静けさ。
三重には派手な賑わいよりも、日本人が大切にしてきた風景が残っている。
レックは最後に言った。
「ここは心が静かになる県だな」
ビアンは答える。
「三重らしい評価です」
──その言葉とともに、二人は湖の県へ向かった。
📌 観光&グルメまとめ(三重編)
🚴♂️ サイクリングコース
・伊勢〜二見浦ルート
・鳥羽〜志摩海岸ルート
・熊野古道周辺ルート
🏞️ 観光スポット
🍜 ご当地グルメ
・伊勢うどん
・てこね寿司
・松阪牛
・牡蠣料理
・赤福
👉レックとビアンについて、もう少し知りたい方はこちらへ。

