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🚆正月気分の抜けた午後、川崎大師へ|Calm-Strength Journey

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Calm-Strength Journey(電車やバスで出かける小さな旅の記録。)

正月が終わってから動き出す

正月気分もすっかり抜けた、休日の午後。
年始特有の慌ただしさも、人の浮き足立った感じも、もうない。

それでも「そろそろ初詣に行っておこうか」と思った。
早く行かなければならない理由は、特にない。
ただ、行っておいたほうが気持ちが落ち着きそうだった。

今年はなぜか、少し足を伸ばしたくなった。
近場で済ませる気分ではなかった。

いろいろ調べて、行き先は 川崎大師 に決めた。
初めて行く場所だ、というのも理由のひとつだった。


電車に揺られるうちに、空が変わる

アクセスを調べて家を出る。
出発したときは曇り空だった。

電車に揺られているうちに、
窓の外が少しずつ明るくなっていく。
気づけば、陽が差していた。

こういう変化は、わざわざ言葉にしなくてもいい。
けれど、あとで振り返ると、なぜかよく覚えている。

最寄駅から一時間弱で到着。
電車を降りると、人の多さに少し驚いた。

同じ目的地に向かう人たちなのだろう。
正月は終わったはずなのに、初詣の空気はまだ残っていた。


表参道と露店のにぎわい

正月の名残を残したまま、川崎大師の表参道へ。まだ人の流れが途切れない午後だった。

表参道をくぐり、川崎大師方面へ歩く。
歩道の両脇には露店が並んでいる。

甘い匂い。
焼き物の音。
人の流れ。

正月というより、ちょっとした祭りのようだ。
歩いているだけで、自然と足がゆっくりになる。

十分ほど歩いて、ようやく川崎大師に到着した。


大山門をくぐる

**大山門**の前で、立ち止まる。
形だけでも、一礼してから中へ入る。

……思った以上に混んでいる。
「この時期なら空いているだろう」という読みは、正直甘かった。

同じことを考えて来た人は、
きっと少なくないのだと思う。


ひと通りの参拝を終えて

香煙の向こうに本堂。手を合わせると、少しだけ時間の流れが遅くなった気がした。

とりあえず、お清めの水で手を洗う。
冷たさが、指先からじんわり伝わってきた。

太子堂に参拝し、本堂にも手を合わせる。
流れ作業のようにならないように、ほんの少しだけ立ち止まる。

願い事は、特別なものではない。
大きな目標も、劇的な変化も思い浮かばなかった。

無事に一年を過ごせること。
体を壊さず、日々を淡々と続けられること。
それくらいで、今はちょうどいい。

周囲を見渡すと、
同じように手を合わせている人たちがいる。
家族連れもいれば、一人で静かに立っている人もいる。

みんな、それぞれの事情を抱えて来ているのだろう。
それをわざわざ言葉にする必要はない。
この場所では、そういうものが自然に混ざり合っている。

これで、ひと通りのことは済んだ。
肩の力が、少しだけ抜けた気がした。


おみくじを引きそびれて

本当は、おみくじも引きたかった。
けれど参拝で小銭を使い切ってしまい、
財布の中に百円玉が残っていなかった。

仕方がない。
今日はそういう日なのだと思うことにする。

「おみくじ用」の百円玉を、別にしておく。
次に来るときは、これは覚えておこう。


帰り道の静けさ

帰り道で、おみやげをひとつ買った。
誰かに渡すためのものではない。
今日ここに来た、その証拠のようなものだ。

表参道を離れると、少しずつ人の流れがほどけていく。
さっきまでのにぎわいが、背中の方で遠ざかっていくのが分かる。

駅へ向かう足取りは、来るときよりもゆっくりだった。
急ぐ理由が、もうなかった。

電車は相変わらず混んでいた。
肩と肩が触れ合う距離感は変わらない。
それでも、不思議と気持ちは落ち着いていた。

窓に映る自分の顔を、ぼんやり眺める。
特別な変化はない。
けれど、さっきまでより少しだけ、呼吸が深い。

正月が終わってからの初詣。
遅かったかもしれないし、ちょうどよかったのかもしれない。

少なくとも、悪くはなかった。
今日はそれで十分だ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

▶ 関連記事 → 鎌倉から沼津へ──曇り空の下で見つけた“静かな旅情”|Calm-Strength Journey

⌛次の記事は今、静かに仕上げているところです。
もう少しだけ待っていてください。準備が整い次第、ここにリンクを置きます。

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