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🚆正月気分の抜けた午後、川崎大師へ|Calm-Strength Journey

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Calm-Strength Journey(電車やバスで出かける小さな旅の記録。)

正月が終わったあと、静かに動き出す

正月気分もすっかり抜けた、休日の午後。
年始特有の慌ただしさも、人の浮き足立った感じも、もうない。

それでも「そろそろ初詣に行っておこうか」と思った。
早く行かなければならない理由は、特にない。
ただ、行っておいたほうが気持ちが落ち着きそうだった。

今年はなぜか、少し足を伸ばしたくなった。
近場で済ませる気分ではなかった。

いろいろ調べて、行き先は川崎大師に決めた。
初めて行く場所だ、というのも理由のひとつだった。


電車と参道、人の流れの中へ

正月の名残を残したまま、川崎大師の表参道へ。まだ人の流れが途切れない午後だった。

アクセスを調べて家を出る。
出発したときは曇り空だった。

電車に揺られているうちに、
窓の外が少しずつ明るくなっていく。
気づけば、陽が差していた。

こういう変化は、わざわざ言葉にしなくてもいい。
けれど、あとで振り返ると、なぜかよく覚えている。

最寄駅から一時間弱で到着。
電車を降りると、人の多さに少し驚いた。

正月は終わったはずなのに、
初詣の空気はまだ残っていた。

表参道へ向かうと、露店が並び、甘い匂いと焼き物の音が広がる。
歩いているだけで、自然と足がゆっくりになる。

正月というより、少し遅れてやってきた祭りのようだった。

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手を合わせる時間と、小さなズレ

香煙の向こうに本堂。手を合わせると、少しだけ時間の流れが遅くなった気がした。

大山門の前で立ち止まり、形だけでも一礼して中へ入る。
思っていたよりも混雑していて、少しだけ苦笑する。

同じことを考えて来た人は、きっと多いのだろう。

お清めの水で手を洗うと、冷たさが指先に残る。
その感覚だけで、少し気持ちが整う。

太子堂、本堂と手を合わせる。
流れ作業のようにならないように、ほんの少しだけ立ち止まる。

願い事は、大きなものじゃない。
無事に一年を過ごせること。
体を壊さず、日々を淡々と続けられること。

それくらいで、今はちょうどいい。

周りを見れば、家族連れもいれば、一人で静かに立つ人もいる。
それぞれの事情を抱えた人たちが、同じ場所に集まっている。

この場所では、それが自然に混ざり合っている。

参拝を終え、少し肩の力が抜けた。

本当はおみくじも引きたかったが、
小銭が足りず、そのまま通り過ぎた。

少しだけ間の抜けた終わり方だったが、
「今日はそういう日か」と思うと、不思議と納得できた。


帰り道に残る、静かな変化

帰り道で、おみやげをひとつ買った。
誰かに渡すためではなく、今日ここに来た証のようなものだ。

表参道を離れると、人の流れは少しずつほどけていく。
にぎわいが背中のほうへ遠ざかっていくのが分かる。

駅へ向かう足取りは、来るときよりもゆっくりだった。
急ぐ理由が、もうなかった。

電車は相変わらず混んでいた。
肩と肩が触れ合う距離も変わらない。

それでも、不思議と気持ちは落ち着いていた。

窓に映る自分の顔を、ぼんやり眺める。
特別な変化はない。

けれど、さっきまでより少しだけ、呼吸が深い。

正月が終わってからの初詣。
遅かったのか、ちょうどよかったのかは分からない。

でも、少なくとも悪くはなかった。
今日はそれで十分だ。


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