──那須の自然と宇都宮餃子を巡るサイクリング──
🚴♂️ 栃木を走る、未来からの旅人たち
2125年の未来からロードバイク型タイムマシン「タイムサイクル」で現代へやってきた、50代サイクリストのレックと女性型アンドロイドのビアン。
ふたりは「旬の景色と味」を求めて各地を巡り、北海道・東北を経て、いよいよ関東へ。
これまでの旅では、大通公園のスイーツ、函館の夜景、ねぶた祭り、八幡平ヒルクライム、仙台の牛タン、会津の城下町など、季節と土地の空気を全身で受け取ってきた。
そして今回から、新たな舞台は栃木県。
那須高原の坂道、日光の歴史、鬼怒川の温泉、そして宇都宮餃子へと向かう。
🏞 那須高原ヒルクライム
那須岳へ続く坂道。
牧草地の緑と、遠くに見える茶臼岳。夏は涼しく、秋は紅葉が山を染める。
汗を流しながら登るレックが笑う。
「自然の力を体に取り込んでるみたいだな」
ビアンは静かに周囲を記録する。
「気温21度、湿度60%。ただ、この景色は数値化できません」
展望台に到着し、自転車を降りる。
風が一気に体の中へ抜けていく。
言葉にならない開放感だけが残った。
🏯 日光東照宮といろは坂
朝の光に照らされた日光東照宮。
陽明門の前で立ち止まるレック。
「昔の人は、これをどうやって作ったんだろうな」
ビアンが答える。
「技術と信仰が何百年も積み重なった結果です」
石段に腰を下ろし、しばし無言の時間。
その後ふたりは、いろは坂へ。
48のカーブを抜けるたびに、景色が流れていく。
「登ると苦しいのに、下ると笑えるな」
風の中で、レックの声が弾む。
♨️ 鬼怒川温泉
冷えた体を温泉でゆるめる時間。
川沿いの湯けむりが静かに立ちのぼる。
レックは深く息を吐く。
「これだよな。坂と温泉はセットだ」
ビアンは湯の中で少し間を置く。
「体温制御に支障があります。でも、悪くありません」
⛩ 佐野厄除大師と那須ハイランドパーク
佐野厄除大師の静かな空気の中で、ふたりは立ち止まる。
レックが問う。
「未来にも厄払いってあるのか?」
ビアンは少し考える。
「数値化できない不安を、人は祈りで整えているのかもしれません」
次に向かったのは那須ハイランドパーク。
絶叫マシンを見上げるレック。
「自転車より速そうだな」
ビアンが即答する。
「最高時速120km。ですが、あなたのスプリントも近い数値です」
🍜 宇都宮餃子で締める旅
旅の終わりは宇都宮。
焼き・揚げ・水餃子が並ぶテーブル。
レックの顔が一気にゆるむ。
「どれからいくか迷うな」
一口食べて笑う。
「うまいなこれ。昔のツーリング帰りを思い出す」
ビアンはその横顔を見る。
「食べ物は記憶を呼び戻します。私にも、いつかそういう記憶が生まれるのでしょうか」
ただの食事ではない。
土地と時間と記憶を一緒に噛みしめる時間だった。
✍️ 栃木編エンディング
那須の坂を登り、日光の歴史に触れ、鬼怒川で癒され、佐野で祈り、那須で遊び、宇都宮で笑った一日。
そのすべてが、旅の層になって積み重なる。
レックが言う。
「走るって、生きてるってことだな」
ビアンは静かにうなずく。
その感情はまだ小さい。
だが確かに、彼女の中で形を持ち始めていた。
📌 栃木編 観光&グルメまとめ
🚴♂️ サイクリング
- 那須高原ヒルクライム
- いろは坂
🏞 観光
- 日光東照宮
- 鬼怒川温泉
- 佐野厄除大師
- 那須ハイランドパーク
🍜 グルメ
- 宇都宮餃子(焼き・揚げ・水)

