① 神社へ向かう道

寒川駅を降りて、静かな商店街を抜けると大きな通りに出る。
この道は、自転車でもよく走る道だ。
今日は歩いて向かう。
広い歩道をゆっくり進む。
自転車だと、どうしても“通過する道”になる。
でも歩くと、同じ道でも少し表情が違う。
右手には大きな公園がある。
木々の間にベンチが見えて、平日の昼らしい静けさがある。
自転車で通っているときは、こんな場所があることすら気づかなかった。
信号待ちの時間も、今日は悪くない。
風の音や、遠くの車の音がゆるく混ざっている。
大通りをまっすぐ進み、
寒川神社方面へ。
実は寒川神社には、以前に自転車で来たことがある。
そのときは地図を見ながら走っていたのに、なぜか迷った。
同じ場所を何度もぐるぐる回った記憶がある。
今日は歩きだからか、不思議とすんなり着いた。
急いでいないだけで、道はこんなにもわかりやすくなる。
神社の入り口、大鳥居をくぐる。
視界が少し開けて、空気が変わる。
厄除けの参拝客だろうか、長い列ができている。
平日でも人は多い。
並んでいる人たちを横目に、静かに参拝を済ませる。
くじをひとつ引いて、神社をあとにした。
② 平日でも人が絶えない寒川神社

境内は広く、思っていたよりも開放感がある。
人は多いが、どこか落ち着いている。
大きな神社特有の、少し張りつめたような空気。
でもそれが嫌な感じではなく、むしろ背筋が伸びるような感覚に近い。
参拝を終えて、少しだけ境内を歩く。
砂利の音が足元で軽く響く。
特別なことをしたわけではないが、
こういう時間は、あとからじわっと効いてくる。
長居はせず、出口へ向かう。
来た道とは違う方向へ歩きながら、帰りのことを考える。
③ 帰り道は宮山駅へ
帰りは
宮山駅から
相模線に乗ることにした。
ちなみに寒川神社の最寄り駅は宮山駅らしい。
寒川駅の階段にそう表示されていた。
距離だけなら宮山駅のほうが近い。
実際、歩いてみると確かに近い。
ただ、寒川駅からの道のほうが広く、店も多い。
歩いていて飽きないのは、むしろ寒川駅側かもしれない。
散歩として考えるなら、
行きは寒川駅、帰りは宮山駅というルートはちょうどいい。
電車に乗り、車窓をぼんやり眺める。
見慣れた景色でも、歩いたあとだと少し違って見える。
乗り換えの
茅ヶ崎駅に到着。
このまま帰るには、まだ少し早い時間だった。
④ なんとなく途中下車して天丼
何も考えず、逆方向の電車に乗る。
こういう“適当な選択”が、意外と外れない。
そして、なんとなく次の駅で降りた。
駅ビルの天ぷら屋に入り、天丼を頼む。
初めて入る店だ。
カウンターに座り、少しだけ周りを見渡す。
常連らしき人が静かに食事をしている。
こういう店は、だいたい当たりだ。
運ばれてきた天丼は、見た目どおりの安心感。
特別に驚くわけではないが、ちゃんと美味しい。
余談だが、最近は自動券売機の店が増えた。
先に券を買うのか、席で注文するのか。
初めての店だと少し迷う。
こういう小さな戸惑いも、外に出ている感じがして嫌いじゃない。
食事のあと、駅ビルを少しぶらぶら歩く。
特に目的もなく店を眺める時間も、悪くない。
何かを買うわけでもなく、ただ歩くだけ。
それでも、外に出てきた意味はちゃんとある気がする。
そのまま電車に乗り、帰路についた。
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